日本グランドロッジ 日本のフリーメイソンリーの中心

日本グランドロッジについて

日本グランドロッジは、日本のフリーメイソンリーの最高機関として1957年に設立されました。東京メイソンセンター内に本部を置き、全国のロッジを統括しています。

歴史的意義

センターが建つ土地は、かつて貴族の久松家が所有していました。四国の広大な地域を統治していた久松家は、明治維新で西洋式民主主義が導入されるまで日本を統治していた徳川家康の子孫を辿ることができます。

徳川幕府は、大名を統制するために参勤交代制度を導入しました。大名は2年に1回、江戸(東京)で名目上の軍事支援を提供する必要がありました。江戸に滞在中は、家族を故郷に残し、逆もまた同様でした。江戸での豪華な住居の維持と、毎年の家族の往復にかかる財政的負担により、どの藩も徳川幕府に対して軍事的・経済的な脅威となるほどの富を蓄積することができませんでした。

久松家の遺産

久松家の地位にふさわしく、江戸の邸宅は広々としており、建物は壮麗でした。

封建制度の崩壊により、ほとんどの貴族の家の運勢は衰えました。久松家の土地は帝国海軍将校クラブに買い取られ、近代的な鉄筋コンクリート構造の建物が建てられましたが、美しい伝統的な庭園の大部分は保存されました。

現代への変遷

海軍将校クラブ(水交社)は、戦時中の東京空襲を生き延び、一時は占領軍の娯楽施設として使用されました。その後、日本政府によって市場に出され、スコティッシュライト団体と東京メイソンロッジ第2号が資金を集めて購入し、その目的のために非営利財団を設立しました:東京メイソン協会(TMA)です。

長年にわたり、古い水交社の建物はTMAと様々な非メイソンのテナントによって使用されていました。老朽化した建物の維持費が高額になったため、TMAは清水建設と森ビル開発という2つの大手企業と複雑な取り決めを結びました。水交社の建物は取り壊され、収益を生む2つのオフィスビルに置き換えられました。

新しい東京メイソンセンターは、一見すると控えめな2階建ての建物として、敷地の一角に位置しています。建物の大きさは見かけ以上です。広々とした会議室と完全に設備されたケータリング・ダイニング施設を備えた大規模な地下施設があります。建物とその内部のモダニズムデザインは批評家の称賛を集め、多くのメイソン建築の研究で取り上げられています。